OVERVIEW

春の雨がやさしく降る「穀雨」のころ。2025年4月20日、「きせつのたきこみ教室」第1回を開催しました。テーマは「たけのこ」。あく抜きに糠はいらない?皮をむくとゴミも減る?──講師・北村浩司さんから、“ほんとうにおいしく、暮らしにやさしい”たけのこの扱い方を教わりながら、たけのこごはんを囲みました。家族連れや一人参加の方まで幅広く集い、本当に穀雨のような雨が降る中、春の食卓を囲んだこの日。学びと発見、そして再会の喜びもあった、あたたかい時間となりました。

- 開催日・時間:2025年4月20日(日)11:00-14:00
- 開催場所:River Do!フィールド
- 主催:SATOMACHI
- ゲスト:北村浩司(きたむらこうじ)ド活たけのこ男子
- 内容:たけのこのアク抜き/たけのこごはんづくり/みんなでランチ
- 参加者数:25名ほど
1. たけのこから、はじまる対話

講師は、新聞社勤務を経て現在も多方面で地域に関わる北村浩司さん。今回は「糠を使わずに茹でるたけのこ」「まる焼きが一番おいしい」「あく抜き不要⁉︎」など、驚きの連続で参加者を惹き込みました。
たとえば、ぬかによるあく抜きは近代以降に広まったもので、江戸時代の文献には登場しないという話。アクの正体は“水溶性”だからこそ水で十分という話。そんな話に、「これまでの概念がくつがえされた」との声も聞かれました。


2. たけのこごはんの炊き方にも「目からウロコ」

たけのこをごくシンプルに扱い、炊き立てのごはんと合わせる。油揚げをあえて使わず、たけのこの風味を主役に──。そんな“たけのこが主役”の炊き方に、目からウロコが落ちたという参加者も多数。
教室の後半では、かまどで炊いたごはんと、持ち寄りのおかずを囲んでの食事タイム。大人もこどもも笑顔で「おいしい!」と声を上げ、たけのこをその場で丸焼きしたり、ゆでたてを試食する場面も好評でした。

3. アンケートから見える“楽しさ”と“発見”

参加者アンケートでは、満足・非常に満足という声が多く寄せられ、以下のような感想が印象的でした。

また、「こどもたちへのちょっとした気配り(マシュマロやシャボン玉)がうれしかった」との声や、雨天対応の情報発信への提案もあり、次回に向けたヒントを多くいただきました。

4. 季節とともに炊く、暮らしの楽しみ

今回使用したのは、井口のかじやま農園で採れた孟宗竹。竹林の背景や、日本各地での育て方の違いなどを知ることで、目の前の一皿がより深く味わえるようになります。
そして、茹で汁の活用や、皮のむき方、ごみの減らし方まで、「たけのこ」を起点にしたやさしい暮らしのヒントが、たっぷり詰まった教室でした。
5. 次回への予感

「きせつのたきこみ教室」は、旬の食材を入り口に、暮らしを少しだけ豊かにしてくれる教室。次回は、どんな季節の味と出会えるのでしょうか? 秋は栗や芋、冬には牡蠣、あるいは洋風アレンジも──そんなリクエストも寄せられています。
季節ごとの食の楽しみを、また皆さんと一緒に炊いて、味わっていけたらと思います。
6. PHOTO GALLERY
イベントの様子を伝える写真を以下に掲載します。









