はじめまして。桜は見るよりも染めて楽しむSATOMACHIコーディネーターのだんちょ~です。
今日は少し前のお話ですが、昨年11月11・12日の2日間開催されたイオンモール木更津の3周年祭が行われるその一角で開催したSATOMACHIワークショップについてお話します。
イオンモール木更津の3周年祭「木更津と秋の里山・大山千枚田がつながるSATOMACHIワークショップ」
自然と人の営みが育んだ「鴨川大山千枚田」
SATOMACHIとしては千葉県・木更津にてワークショップを行うのはこの時が初めてのことでしたので、これを機に地元の里で活動されている方々とつながる事ができたら嬉しいな、と考えている中で出会ったのが千葉県民にとって最近はライトアップでも有名なスポットになっている大山千枚田で活動するNPO法人大山千枚田保存会の皆さんでした。
稲を始め綿花、藍、大豆などの作物を育てる田畑のオーナー制度を実施していて、都市と農村の交流に精力的に取り組まれているNPOです。活動は20年を超えており、今ではオーナーをしていた方が大山千枚田に何度も通う中でその豊かな自然と魅力にハマり移住するといった地元にとっては嬉しい出来事も少しずつ増えてきているそうです。
NPO法人大山千枚田保存会 千葉県鴨川市平塚540 TEL 04-7099-9050 / FAX 04-7099-9051 / info@senmaida.com
そんな棚田の事をよく知るみなさんと今回ご縁ありまして一緒にワークショップを開催することができました。
幻の企画「600mの世界一のまつり寿司作り!」
実は最初の打ち合わせでは実際のワークショップとは全く違うことを考えていました。それは今考えればぶっ飛んだアイディアでしたが、それをやろうと一緒に動いたことでSATOMACHIが田んぼのオーナーになるという関係にまで発展させたのだと思います。
その最初の企画というのはイオンモール木更津名物?!の全長約600mのとても長いコンコースを利用し、そこに一列に並んで鴨川の郷土料理である太巻き寿司の※まつり寿司というのを参加者が一斉に巻いてつくりギネス記録?!を狙うものでした。しかし、3周年祭での他のイベントまたはテナントさんとの調整や、衛生面・安全面を考慮した結果、今回は断念することになりました。しかし、条件が整い機会があるのならばまたみんなで挑戦したいと思っていますので、その際は読者の皆さんもふるってご参加下さい。
まつり寿司を断念し新たな企画を考えなくてはいけなくなった時、思い出したのは出会ってお話した際に感じた『秋の里山を感じてもらいたい』という気持ちでした。そうして生まれたのが、
秋の棚田で収穫したお米の稲わらを使う『稲なわおん君をつくろう』。
ワラを三つ編みのように編んで作る稲なわと、イオンがてがける電子マネーWAON、そのイメージキャラクターであるハッピーワオン君を合体させてつくる壁掛け飾りのクラフトでクリスマスモール、そしてお正月飾りにもリメイクできるアイテムです。教えていると、普段食べている白いご飯が稲から穫れていることを知らないお子さんも結構いたりして改めて触れる事って大切だと感じました。また女の子は普段から三つ編みに慣れていることもあり縄を編むことは教えなくても一人でサクサク進んでいくんですよね。
今回はワオン君はこちらで輪郭に沿って切り抜いた型紙を用意して、お顔は自由に書いてもらおうと思っていましたが予想を超えてここまで子どもたちが自由に個性を発揮してくれると気持ちが良いです。
そして自分で編んだ縄、自分で描いたワオン君に最後はクリスマスやお正月に合わせた飾り物をつけていって完成。リースを作るのが初めてなんていうお子さんもいました。人生で最初につくったリースが稲わらでつくったものっていうのも面白いですね。
SATOMACHIワークショップ実はこれだけでは無いです。
引き出しが沢山ある大山千枚田保存会の皆さんですので、他にも
棚田に住む生きものを実際に水槽に入れて持ってきてお子さんに触れてもらいながら教える講座を開催。
生きもの好きな子はお父さんお母さんが帰ると声を掛けてもなかなかそこを離れようとしないなんて光景もありました。中には、実際に田んぼの中で生きもの観察したいので大山千枚田を訪問することにするなんて親子も表れました。こういうのはやはり聞くと嬉しいですね。
また二日目には凧つくりの名人にお越しいただき、
昔ながらの遊びである凧を和紙と竹だけでつくる体験も。
絵付けも自分でやります、
そして最後に注目していただきたいのがなんと言っても、ブース内に配置してある展示物の作り込みです。大山千枚田保存会の皆さんのイオンモール木更津3周年をお祝いする気持ちが乗っかり、広いとはいえ室内空間の中でここまでやるか?と驚くぐらいの展示が完成しました。
秋の里山・大山千枚田
刈り取った稲を天日干しする際に使うはざ掛け
昔の農家が作物などを運ぶ際に使う大八車
大山千枚田から切り出してきた樹木でつくった植え込み
運ぶのはとても大変でしたが、どれもサイズが大きくイベントスペースをとてもダイナミックに活用できたと思います。おかげさまで多くの方が足を止め見入って居る光景を何度も目撃しました。里ではこのようなものを目にすることは日常ですが、街中においてはとても非日常な空間に感じられたのだと思います。次は是非大山千枚田へ足を運んでそこでの日常に触れて欲しいですね。
大山千枚田の棚田のオーナーに。田んぼの報告をお楽しみに!
イオンモール木更津次回の予定は未定ですが、SATOMACHIは何を隠そう大山千枚田の棚田のオーナーになりましたのでもしかしたら次に千葉からの報告は田んぼからになるかもしれません。