実りの“秋”ですね。“秋”の語源を調べると諸説あるそうですが、穀物などの食物が飽き満ちるほど成る季節から「あき」と呼ばれるようになったという収穫に由来する説があります。また、英語では“秋”を意味する単語として「fall」と「autumn」がありますが、実は16世紀以前は「harvest」という収穫を意味する単語が“秋”の意味で使われていたそうです。国は違っても“秋”の感じ方は似ていたんですね。
今回は、そんな実りの“秋”を飾る企画。
ひとつは、収穫の時期が始まった川根の柚子の苗でつくる「柚子こけだま」。今回は見て楽しむ「秋の七草」の苗もいくつか特別に用意し「秋の七草こけだま」も。さらに、「こけだま」やお子さんが作った創作物や旅の思い出をアート作品に際立たせる「ミニ屏風」も作れます。
気候変動で季節感が少しずれてきた今だからこそ、季節のものを楽しみたいですね。
【秋のこけだまづくり】
収穫期に入った“柚子”の小さな苗でつくる香り豊かな「柚子こけだま」と秋の七草の中から撫子(なでしこ)などの苗でつくる季節を楽しむ「秋の七草こけだま」をつくります。
柚子は、安芸高田の “川根の柚子(かわねのゆず)”産。川根地区は、樹齢150年と言われる柚子の古木があり、柚子の栽培で有名で無農薬栽培です。まろやかな酸味で、安心して皮まで美味しく食べられるのが特徴です。 柚子の苗は、よく見ると大きい葉っぱと小さい葉っぱが2枚ずつ連なっています。その葉っぱを軽く擦ると柚子のいい香りを楽しむことができます。
秋の七草は、万葉集に収められている山上憶良の2首の歌が始まりです。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」
春の七草が七草粥にして無病息災を祈るものに対し、秋の七草はその美しさを鑑賞して楽しむものです。萩は秋のお彼岸にお供えする「おはぎ」の名前の揺らいだとか。それぞれの苗はあまり出回っておらず、撫子などを中心にご用意する予定です。
【小さな屏風づくり】
みなさんのお家に屏風はありますか?もともと屏風(びょうぶ)には「(風)かぜを屏(ふせ)ぐ」という意味があり、部屋の間仕切りや装飾として家を彩っています。 今回は卓上に置いてちょっとした空間を楽しむ小さな屏風づくりをします。
表具の紙は広島駅前の和紙専門店のせきしんさんの紙と広島市西区にある歴清社の箔シートの中から好きなものを選んでいただきます。蝶つがいも紙でつくるのですが、こういう構造になっているんだってきっと面白がってもらえると思います。
意外に小洒落た屏風ってないので、自分のこだわりの空間を楽しみたい方にはオススメです。
=SATOMACHIマルシェ 取扱いアイテム=
9月21日の中秋の名月を曇りでもご自宅で楽しめるような小さなまあるい提灯「レター提灯」、たき火が楽しくなってきた季節にオススメの「野良道具製作所のキャンプギア」、庄原市高野町の苦みが無く香ばしく甘みを感じる「野草茶」、宮島・江田島・湯来町などで採蜜された「はつはな果蜂園の6種のはちみつ」などをご用意。川根柚子協同組合の柚子のアイテムも。ぜひ手にとってご覧になってください。
イベント概要
日程|2021年9月11.12日(土.日)マルシェは随時開催しています(10:00~17:00)
10:30-11:30 秋のこけだまづくり①
11:30-12:30 小さな屏風づくり①
14:00-15:00 秋のこけだまづくり②
15:00-16:00 小さな屏風づくり②
16:00-17:00 秋のこけだま③ or 小さな屏風③
定員|各回8名程度
参加費|500
材料費|こけだま500 屏風500
対象年齢|5歳〜(親御様同伴の場合3歳〜)
申し込み|事前申し込み及び当日受付
参加申し込み https://forms.gle/Kd8QFcZ6u1znan4bA
備考|
- 持ち物は特に必要ありません。
- こけだま参加の方は汚れても良い服装でお越し下さい。
- 先着順になりますので満員の場合はご了承下さい。
- 材料がなくなり次第終了となりますのでご了承ください。
- 柚子こけだまと屏風を両方一つずつ作っていただく場合の費用は、参加費500円+材料費1000円(500円×2)で、計1500円になります。
運営|SATOMACHI
協力|川根柚子協同組合、庭能花園
お問合せ先| SATOMACHI/さとまち info@satomachi.jp(担当:和田)