旅の愉しみ方|SATOMACHI note #08

サッカーJ2リーグの大分トリニータに友人がいる。
応援と旅行をかねて、家族で大分を訪れた。

宿は別府にとったが、ガイドブックなどには目を通さなかった。
かねてから、まちの情報は地元民の口コミに勝るものなし、と思っている。
今回、トリニータの地元サポーターから協力を得た。
「大分に来たら、ここ行っとけ!これ食べとけ!」という情報を、事前にX(Twitter)で、地元のサポーターに提供してもらったのだ。
呼びかけた途端、出るわ出るわ。地元愛ほとばしる、まち情報。
普通にネットに出てるような観光客向けのお店ではなく、地元の人が通うようなマニアックな店ばかりがコメント欄を埋めた。
わくわくした。

鄙びた商店街に突如現れる海鮮料理屋。朝一から行列ができているお惣菜屋さん。レトロな外観のパン屋。これぞローカル!生の情報!

恥ずかしながら「大分と言ったら、とり天」くらいしから知らなかったから、まさかこんなに海鮮がうまいなんて、と感動した。
「りゅうきゅう」というアジのごま和えのような料理は絶品だった。

大分の郷土料理”りゅうきゅう”

とり天は料理屋ではなく、惣菜屋さんで買って食べた。うますぎる。

自分の”まち”を誇りに思い、まちの良いところを全力で伝えようとしてくれる。
そんなことされたら、その町のファンになるに決まってる。

会ったこともない見ず知らずの僕たち家族にとにかく優しい。
スタジアムでもわざわざ挨拶をしてくれたり、お土産をくれたり。
SNSでの繋がりがリアルになる。

単に観光地を巡るだけの旅ではない。
今回は“サッカー”という共通言語をもとに、そこに住む人たちに会い、話し、心を通わせることができた。
地元の人からまちを知り、新しい人の繋がりができた。
これこそ旅の醍醐味だ。

(SATOMACHI コーディネーター・沖田政幸)

“SATOMACHI note”
SATOMACHIの活動を共にするメンバーが、どんなことを考え、企画、行動したり、どんなものに共感したりして過ごしているかを書き留めたnote。イベントやプロダクトのアウトプットには出てこないその思考と試行のプロセスを、自分たちでも客観化し、つぎのナニカにつなげていく鏡のようなnote。

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