新型コロナウイルス対策に、熱中症対策。プールに入れない、短い夏休み。なにかと気になり、自粛やあきらめムードがつきまとう、いつもと違う今年の夏。でも、そういった中でも「暮らしを楽しむことはできるはず」と、ウィズコロナを踏まえて、通常のイベントよりも小規模のちょっと暮らしが豊かになるコトが展開できたらと考え、非日常のイベント体験ではなく日常の暮らし体験を楽しんでいただくライフスタイルプログラム「PARK SESSION」という新たな取組みを立ち上げました。
今回はそのテストケースとして、昨年「ぶらり比治山」で開催したセミの生態調査の経験を活かした「セミ生態調査2年目!比治山のセミ博士になろう!」を開催しました。もちろん、新型コロナウイルス対策のため、いろいろと工夫して、安心して楽しめる内容を心がけました。
事前のレクチャー動画で、頭も心も準備万端
セミとり網を握りしめ、鳴き声を頼りにセミを探しながら来る親子の姿。プログラム開始前から、すでにセミとりは始まっています。それもそのはず。参加者のみなさんは、事前に今回セミのことを教えてくれる「こんちゅう大好きおじさん」上田さんからのメッセージ&レクチャー動画を見て、セミとりのポイントや楽しみ方について予習済み。やる気マンマンです。
中には、作り方レシピを見て、家にあるもので簡単に作れる虫とり網をつくってきた子も。
上田さんのメッセージ&レクチャー動画・・・
How to 虫とり網づくり・・・レシピシートはこちら
成虫も抜け殻も。セミの見つけ方のコツ
しぜんと、あふれる、気持ちと会話
「おらんね。あ、おった」「いたいた。あっこあっこ」と見つけたことに興奮する声。
「これは何ゼミじゃろうね?」
「オスかな?メスかな?」
「どんな鳴き方するんかな?」
「成虫はどんなじゃろ?」といろんな質問を投げかけられ、ますます興味が深まります。
「この木のシミは、セミが木の汁を吸った跡じゃね。たくさん跡があるから、セミはこの木が好きなんじゃね」などセミの暮らしについていろいろと教えてもらいました。
目で、耳で、五感で探して、いつでもたのしむ。
「ツクツクボウシの羽の模様は、桜の木みたいで、桜の木と同化して見つけるのが大変なんよ」
「アブラゼミは5年間くらい、土の中におるんよ」
「セミの目の数はいくつあると思う?正解は5つです」
と、上田さんの子どもたちからの質問への回答やその言葉を通じて、みんながどんどんセミ博士になっていきます。「なぜ、ミンミンゼミは茶色いのか?」という質問はさすがに上田さんでもわからず、「セミに聞かなきゃわからない」ことのことでしたが。
・初めてミンミンゼミを見れて、楽しかった
・子ども同士で盛り上がっていた。家に帰ってから思い出話で盛り上がった
・子どもと同じ目線でセミを観察できた
・暑い中、4歳の子どもとの参加で心配でしたが、適切な時間配分のプログラムのおかげで、飽きず、疲れすぎずに楽しむことができました。
といった感想をいただきました。
そんな楽しみ方が広がり、セミ取りももっともっといろんな人にとって「イベントごと。特別なこと(非日常)」ではなく、いつでも好きな時に誰もが楽しめる「日常」になっていけばいいなと感じました。
残念ながら今回の企画に日程的に参加できなかった方も、動画をご覧いただきみなさんの自由な時間で比治山のセミの生態調査を楽しんでもらうこともできます!ぜひトライしてみてください。
企画概要
タイトル:セミ生態調査2年目!比治山のセミ博士になろう!|いきものSESSION
主催:
事務局: 株式会社和大地
協力: EPOちゅうごく、広島県自然観察指導員連絡会
日程: 8月22日(土)
時間: 9:15集合 10:45終了予定 /追加開催 11:30集合 12:45終了予定
集合・解散場所: まんが図書館前広場 住所:広島市南区比治山公園1番4号
セミ採取場所: 比治山公園 御便殿広場、広島現代美術館付近の通路の樹木
案内:http://satomachi.jp/park-session-ikimono000/
PARK SESSION(パークセッション)とは
比治山公園で楽しむライフスタイルプログラム。ウィズコロナにおける、新たな取組です。通常のイベントよりも小規模のちょっと暮らしが豊かになるプログラムを、比治山公園全体を使って、定期的(月1〜2回ぐらい)に実施します。
イメージは、フィットネスジムとカルチャースクールを融合したような新たなライフスタイルプログラムで、比治山公園全体を使って、人と人、人と自然をつなぐ、まったく新しいコミュニティが生まれたらと考えています。
COMMENTS
コメントはまだありません。