OVERVIEW|さくらとひろしま2025
桜が咲き始める川辺で、ローカルの魅力に出会い、人とまちが緩やかにつながる2日間。「さくらとひろしま2025」は、再開発の中心から少し離れた“あわい”の空間で、焚き火やさをり織り、地元店の出店を通じて、地域の小さな動きと交流を丁寧に育てる実験の場となりました
- イベント名:さくらとひろしま2025
- 日程:2025年3月29日(土)・30日(日)
- 時間:10:00~日没近く(店舗により異なる)
- 会場:River Do!フィールド(ゲートパーク横の川辺)
- 主催:SATOMACHI
- 事務局:株式会社和大地
- 同時開催:SAORI SPRING「お花見しながらさをりしよう」
- 出店:御菓子所高木、oshino-sweets、CARLOS、kitokoi、茶道裏千家淡交会広島第二青年部、しまのぱんsouda!、スパイスと酒 山椒魚、SESSION’S BREWERY、TAROS BREWING、ナンディ、フランス惣菜さんかく、Progress Coffee Roastery & Sweets Factory、Morning juice stand、広島自然観察会、MAGICISLAND
- 公式サイト:https://satomachi.jp/sakuratohiroshima_2025/
桜、咲くか咲かぬかのドキドキを超えて──
イベント前には「まだ咲いていないのでは…?」と心配されていた桜でしたが、当日は無事に咲き誇り、春の風景を彩ってくれました。
ただし、天候は予想外の寒さ。春を感じに訪れた方にとっては、まさに“焚き火が恋しい”一日。それでも、多くの方が桜と共に川辺で過ごす時間を楽しんでくれました。
春の味覚と人との出会いが交差する、十日市の「縁側」
イベント当日は、十日市周辺の魅力的な飲食店を中心にお店が多数出店。「桜」をテーマにた春メニューを用意してくれたお店もあり、花見気分がさらに引き立ちました。
来場者の中には、「去年も来て、今年も楽しみにしていた」というリピーターの声も多く、店舗を巡りながら出店者との会話を楽しむ姿が印象的でした。
「寒いからこそ、焚き火がいいんです」
今回、もう一つの人気コンテンツが焚き火。
春とは思えない寒さを受けて、焚き火エリアには絶えず人の輪ができ、見知らぬ者同士が火を囲みながら自然と会話を交わす光景が広がっていました。
地元の子どもと観光客、出店者と近隣住民──あらゆる立場の人が焚き火を通じて交わる風景は、このイベントの本質を象徴していたように感じます。
マップ片手に、まちをめぐる楽しさ
イベントでは、十日市エリアを紹介するオリジナルマップも配布され、「このお店よく行ってる!」「こんなお店初めて知った!」「今度は友達と行ってみよう」という声も多数。
マップを手に、まち歩きのきっかけを作る工夫が来場者にも好評でした。
地域と都市の「あわい」に、新たな縁側を
再開発の波が押し寄せる広島中心部。駅ビルやゲートパーク、ひろしまスタジアムパーク、広島城三の丸など大きな変化の中で、「さくらとひろしま」は“ローカル”の価値に光を当て、“川辺から十日市へ、人の流れとまちへの眼差しをつなげる“縁側”としての役割を担っています。
ローカルな商店、焚き火を囲む時間、そして花を愛でる心。
まちの営みに寄り添いながら、春を感じ、暮らしを耕す2日間となりました。
まとめ
再開発の光が届きにくい“あわい”にこそ、まちの鼓動は宿る。「さくらとひろしま2025」は、川辺に集う人々の会話や焚き火、さをり織りや春の味覚を通じて、ローカルの魅力が静かに動き出す瞬間を描き出しました。まちに暮らす一人ひとりが風景をつくる、その可能性が見えた2日間でした。
PHOTO GALLERY
イベントの様子を伝える写真を以下に掲載します。
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