段々田んぼと里山が織りなす景色の中で
2018年 SATOMACHI は、千葉県鴨川地区の棚田「大山千枚田」のオーナーになりました!
そこで、お天気に恵まれたゴールデンウィーク前半の4/29(日)SATOMACHI TOKYOメンバー3人で、棚田「大山千枚田」へ田植えに行ってきました!
ここ大山千枚田は、「日本棚田百選」にも認定されている棚田です。急傾斜地に大小370枚ほどの田んぼが独自の曲線を描き階段状に連なり、それを囲うように木々が生い茂っています。芽吹きの季節、美しい緑に囲まれたこの里山の景色を眺めているだけで、そこはかとなく力がみなぎってくる…そんな気分にしてくれるところです。
それは、はじめて見る光景なのにどこか懐かしく、耳をすませば、鳥のさえずり小さな生きものたちの気配を感じられ…やさしい風が通り抜け、とても心地よい空間が一面に広がっています。ここ「大山千枚田」のような景色こそが、日本の原風景なのでしょう。
あらあら……、はじめて見るこの景色に魅了されてしまいましたが、今回のミッションは田植え!
さてさて、田植え用の足袋に履き替え、田植えのスタートです。
いよいよ田植え
田植えに欠かせない、牛村さんが手にしている棒。これは田植えの際、苗を等間隔で植えていくときに使う棒です。紐に等間隔にビーズ玉がついていて、これを田んぼの幅に合わせて、両サイドの棒を田んぼの端に差し込んで使います。そして、上の写真の苗の横にある棒。これは、尺棒で1尺(30cm)を測るものです。この尺棒で測りながら一列ずつ前に進んで植え込んでいきます。
大山千枚田のすごいところ
大山千枚田の棚田の特徴は、日本で唯一雨水のみで耕作を行っている「天水田」であるということです。ここの地質は、粘土質の土であるため、限られた水でも稲作が可能なのだそうです。そのおかげで、ミネラル豊富な土質と天然の雨水によりおいしいお米が収穫できるそうです。
この土質の違いで、田植えの方法も少し違いました。一般的に手植えをするときは、一歩ずつ後ろに下がって植え付けていくのですが、ここはかなりぬかるんでいるため、後退する植え方では足が抜きずらく、一歩ずつ前進して植え付けていきます。そのため、足を抜くとき植えた稲を踏まないよう気をつけなければならず、ちょっぴり大変な作業でした。もう一つ注意しないといけなのが、田んぼの畦道となっている淵の土壁を踏まないようにすること…。「天水田」の田んぼのため、間違って踏んでそのままにしておくと水が流れ出てしまい、雨が降るまで水を足すことができず乾いてしまうからです。
田んぼの生きものたち
ちょっと疲れたけれど…気持ちがいい!
2時間ちょっとかかりましたが…、見てください!きれいに稲が植えられました。3人で100平米ほどの田植え…、頑張りました!
棚田の全景
植えた稲は、1か月後どのくらいまで成長しているのでしょうか?今はこの田んぼは、さんさんと降り注ぐ光で水面は眩しいけれど、数か月後この苗たちはぐんと成長し、今度見るときは、この棚田一面が青々と光り輝く美しさにきっと感動することでしょう!この1年、そんな風に変化するここ大山千枚田の棚田の景観に想いを馳せながら、稲作を楽しみたいと思っています。
田んぼと里山そしてどこまでも続く空が織りなす四季折々の景色をこの一年、ご紹介していきますね!楽しみにしていてください!
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