50カ国以上の在日大使・大使夫人と「こけ庭」作り! 〜安部昭恵総理夫人主催の茶会@首相公邸にて〜

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こんにちは、GW明けていかがお過ごしですか?みどりのともだちの和田です。ありがたいことにみどりのともだちは4月下旬からGWまで怒涛の日々を送っておりました。その最初の大きな企画が、安部昭恵総理夫人のお茶会でした。

いろいろなご縁のつながりで、光栄にもみどりのともだちラボの「こけ庭」作りを、そのお茶会で50か国以上の在日大使・大使夫人の方々と首相官邸で行わさせていただきました。熊本地震直後ということもあり、開催を見合わせたほうがいいとのご意見もありましたが、総理夫人の発起により、皆で黙祷をし、寄付を募る場ともなり、各国の方々と心をひとつにする貴重な機会ともなりました。

この茶会は、ファッションジャーナリストの生駒芳子さんがコーディネートを務め、shuhallyというアバンギャルドなお茶の世界を展開されている茶道家の松村宗亮さん、世界中で活躍されている和菓子作家の坂本紫穂さん、その他松村さんの仲間のアーティストさんたちと「こけ庭」ワークショップで構成され、どちらかというと新感覚な日本文化を楽しむものとなっておりました!昭恵夫人のFBでもこのように紹介いただいております。➡︎ 記事


生駒芳子(ファッションジャーナリスト、アートプロデューサー)
松村宗亮(茶道家)
坂本紫穂(和菓子作家)
金理有(陶芸家)
牧唯(音楽家)
松下徹(画家)
苫米地正樹(陶芸家)
井上雅博(京表具師)
松永有加(フラワーデザイナー)
鴨山友絵(書道家・写真家)

50か国以上の方々がどのような「こけ庭」を作られるのか?

最初お話をいただいたときはそんな大役が務まるのか(若輩者ですし、英語をちゃんと話せる訳でもないし)と思ったりもしましたが、元々みどりのともだちラボの想いとして、いろいろな国の方々に日本文化の良いところを知って欲しいと思っていましたし、各国の方々が庭をつくるとしたらどんな庭をつくるのかと興味も湧いてきましたのでありがたく大役を受けさせていただきました。

新たなアプローチの日本文化を楽しむ茶会

茶会は昭恵総理夫人の挨拶と黙祷から始まりました。各国大使夫人の方を前に座らせていただき、改めて本当に貴重な機会をいただいたなと感じ気が引き締まる思いでした。松村さんのしつらえの茶室は堅苦しい雰囲気は一切なく現代アートな空間に、坂本さんの和菓子も食べるのがもったいないものでした!そんな中、あっという間に自分の番が来て、自己紹介・日本庭園の紹介・「こけ庭」づくりの説明をさせていただきました。

庭の中に日本の感性を感じる 〜日本と欧米などの庭の違いから〜

とはいえ大変だったのは「こけ庭」をどう伝えるか。

もともとなぜ自分が「こけ庭」を始めたかというと、日本と海外の庭の考え方の違いに興味があり、そこに日本文化というか日本の自然観が表れているなと感じ、それを体感できるようなものがあるといいなと思ったから。

日本の自然観を知っていただき、楽しんで作っていただくため、『まず大枠で日本庭園のお話をし、そのポイントに禅の考えがありますよとお伝えし、その考えを参考にしてもらいながら自由に「こけ庭」を作ってください。』という流れにしました。

自然を感じる2タイプの日本庭園、庭づくりにおける3つの禅なポイント

今回大使夫人にわかりやすく自分の考えをお伝えするにはどう伝えるといいかと思い、文献を調べたりしていった結果下記のような説明をさせていただくことにしました。

おそらく日本庭園を訪れる機会も多いであろう大使夫人に、まず同じ日本庭園でも大きく分けると自分が考える日本庭園の2タイプの庭があると紹介しました。それは、

  • follow nature
  • shaping the nature

「follow nature」は文字通り「自然に従う」ものでどちらかというと野趣溢れる庭。一方の「shaping the nature」は「自然を造形する」もので枯山水などの庭とさせていただきました。「日本庭園」というと自然を大きく感じると思いますが大別するとそんな感じになると思います。そして、その庭づくりのベースには禅の考えが入っていると考え、その禅なポイントを3つ紹介しました。

  • pure mind
  • observing things around you
  • blank spaces

あくまでも自分が考えるポイントとしてですが、茶室に入る前の庭[露地]を引き合いに出し、あらわな心にさせてくれる庭、素材を活かす考えを持って作る庭、余白を大切にする庭といった感じでお話をさせてもらいました。そんな点を意識しながら「こけ庭」作りに取り組んでいただく流れにしました。

「こけ庭」のテーマ: Your childhood memory

今回の「こけ庭」のお題は、いつものように“子供の頃遊んでいた場所”としました。各国の方々が子供の頃の無邪気な思い出を思い出してもらうことを通じて、自然との関わりがどんなだったかとか、どんな自然環境だったかとか日本との違いなどを楽しく認識するきっかけになればと思ってのことでした。

いろいろ準備をしておりましたがやはり段取り通りにいくはずもなく、途中の素材を説明するところで箱を開けてもらって作り方のガイドラインを説明しだしたらみなさんすごい勢いで作り出してくださいました!!!サポートメンバーにフォローアップしてもらいながらそれぞれの疑問に答えてもらいながらその人の個性が光る「こけ庭」づくりを楽しんでもらいました。

自然に触れて、リラックス!

「こけ庭」づくり、最初は戸惑う方もいらっしゃいましたが、だんだん打ち解けてきて最後は盛り上がっていました!!!お茶会のフロアが違うこともあり全体の動きが分かりづらかったにも関わらずみなさん楽しんでくださっていました。

「これは面白いわ…、ここには赤い砂利が欲しいわね…、苔はここかしら…」とレイアウトをされていたり、枡の中に赤玉土を半分ほどにし縁からはみ出さずに枡の中に納まるようにこけ庭を作っている方、石を上に積み重ねオリジナルな発想をされていらっしゃる方、どれもそのお国柄、個性が表現されていたように感じられました。

最後の方はお互いの作品を見せ合ってみなさんが作ったポイントをそれぞれに談笑しながらシェアし、各国の自然環境の違い(水の豊かな国とそうでない国の考え方の違いや苔の豊かな国など)などをお互いに気づく場となっていたようでした。

いくつかピックアップして素敵な庭を紹介します!
  • 幼少期を過ごしたスウェーデンの森を苔で表現。苔の感じが森をほうふつとさせるらしい。(ベトナム大使夫人)
  • 自分、夫、2人の息子、自然の中で白い線が夫婦と子供を繋いでいる。右下の赤石がハート。(コスタリカ大使夫人)
  • 両隅の白い石が自国と日本。それを緑の大きな橋が繋いでいる。周りは海。(コンゴ大使夫人)
  • 苔を石の周りにふんわり敷き詰めて、「温かい家のぬくもりのイメージ」を表現(ボスニア大使夫人)
  • 高く積み上げられた石で日本のシンボル富士山をイメージ(モンゴル大使夫人)
  • 3人の姉と両親、川と大地(マレーシア大使夫人 )
  • 苔と石で島を表現する方が複数いました。(南米・アフリカの大使夫人)

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自然と自分の関わりを考えるきっかけに、多様な個性を楽しむきっかけにも。

開催する前はみなさんがどんな反応を示すか少し不安でした。こんなのやっていられないとか理解できないとかいう雰囲気になってしまわないか・・・ けれどそれは全くの杞憂でした。改めて写真を拝見しながらみなさんの表情を見ているとこんなにも楽しんでいただけているとは。よかったです!

「こけ庭」づくりで、自然に触れリラックスしていただきつつ、自国の環境を思い出していただき、国による自然環境や自然との関わりの違いなどを楽しんでもらえたのではと思います。

特に興味深かったのは、森や木が少ないアフリカ方面の国の方の中には赤玉土をそのままデザインの中に入れていらっしゃる方が多かったです。日本の方だと土の部分は確実に砂や苔で覆って隠してしまうのですが。おそらく風土の違いからのデザインだなと思いました。

正解のない「こけ庭」作りなので、こうして多様な視点で生まれる多様な庭は面白いですね。各国の違いを小さな庭の中から汲み取れ、それぞれの状況をちょっとでも知れたのは非常に興味深かったです。いつか世界中の方々と一緒に作り、各国の庭を集め、小さな地球として描いてみたいなと思いました!!!

日本のココロを学ぶ大切さを

今回の貴重な機会で改めて自分達が日本文化を学ぶ必要があるなと感じました。グローバリズムが言われる中、もちろん英語力も大切ですが、それ以上に足元にある自分達のアイデンティティを知ることが大切なのではないかと思いました。自分を知ることで、また世界を知れるような気がします。そして、それはカタチもですがその中のココロが大切ですね。プレゼンの中での反応も禅のポイントにみなさん反応されていたように思います。これから一層日本を学びたくなりました!!!

みなさんの「こけ庭」作品一覧

最後に

そして今回貴重な場を作ってくださった生駒様、外務省の皆様、手伝ってくれたみどりのともだちラボ・サポートメンバーのみなさんどうもありがとうございました!!!

  • 英語のサポートをしてくれた家族で国際交流を推進するNPO法人ザ・グローバル・ファミリーズのメンバー Mizukiさん、Lumicoさん、Alexandraさん。特にAlexandraさんにはマンツーマンで指導していただき、日本庭園の細かいニュアンスや禅のコンセプトを伝えるのを一緒に考えてくれました。
  • 事前準備の細かい資料やワークショップなどの準備はみどりのともだちラボのメンバーの瓜生さん・平岡さんにヘルプしてもらいこちらもなんとか間に合いました。
  • 当日は、写真を撮ってくれた間瀬さん、英語のサポートで若松さん、みどりのともだちラボのメンバーの吉田さん・井上さんにもヘルプいただき無事運営できました。
  • そして妻で書道家の鴨山友絵には「禅」の書を書いてもらい全体が引き締まりました。

今回サポートメンバーのおかげで貴重な体験を楽しむことができました。本当にみなさんに感謝です!!!

みどりのともだちラボ/サポートメンバー

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