SATOMACHI/さとまち

街中の自然を味わう仕掛けで、未来を創る。

小さな稲のある暮らし|SATOMACHI note #05

今年は暑さが厳しく、ようやく秋らしい季節になってきたと思ったら、もう 10月中旬。収穫の季節ですね。そろそろ「こけ田んぼ」の稲刈りです。

こけ田んぼをはじめて10年。上手くいった年そうでない年、様々経験してきました。 今年はどれくらい穂を実らせてくれるだろうか?期待と不安抱きながら毎年お世話をし、時に見守りながらその成長していく姿を楽しんでいます。中でも出穂のタイミングはドキドキワクワク、うす緑色の穂が顔を出し、お花を咲かせる頃の姿はたまらなく嬉しくなる瞬間です。

「こけ田んぼ」の良いところは、稲を育てることを通して様々な気づきや感動が得られることです。 近くでお世話をしていると、雨や台風で倒れていないかな?夏の暑い日には、お水が足りているかな?いろい ろ気になってくるものです。こうして気にかけていると、先の成長を想像し期待を膨らませ、収穫後はどうしよう かな?と想いはますます広がります。
子どものころから命あるものにふれることで「感じる心」「思いやり」「想像力」が豊かに育まれていくのでしょう。

そして、稲のもう一つすごいのは、「稲に捨てるところなし」といわれているところです。その昔、稲作は食である「お米」を作るためでしたが、その過程で生じる「稲わら」「ぬか」「もみ殻」は捨てることなく、「衣食住」の中で活用されていました。わらは、草鞋や蓑・飾り物・藁ぶき屋根として、ぬかは漬物など、もみ殻は堆肥や燃料として、稲作は人々の暮らしに欠かせないものでした。先人の知恵は素晴らしいです!物に溢れる現代の暮らしの中でも、こうした知恵と感性は研ぎ澄ましていきたいものです。

SATOMACHIでは、春に「こけ田んぼ」・晩秋に「しめ縄づくり」を行っています。 今年は、11/18(土)・19(日) イオンモール広島府中で「しめ縄づくり」を開催します。 2wayのしめ縄を作って、クリスマス&お正月をお迎えしてみましょう!

(SATOMACHIコーディネーター・瓜生あずさ)

“SATOMACHI note”
SATOMACHIの活動を共にするメンバーが、どんなことを考え、企画、行動したり、どんなものに共感したりして過ごしているかを書き留めたnote。イベントやプロダクトのアウトプットには出てこないその思考と試行のプロセスを、自分たちでも客観化し、つぎのナニカにつなげていく鏡のようなnote。

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