SATOMACHI/さとまち

街中の自然を味わう仕掛けで、未来を創る。

いねは、いのちの根っこ。

SATOMACHIコーディネーターのタジリです。借りている畑のまわりは田んぼで、水を張った田んぼを覗くとオタマジャクシがビックリして逃げ出す様子にこちらがビックリしています。

さて、今月のイオンモール広島府中でのワークショップはSATOMACHIの大人気プログラム「こけ田んぼづくり」でした。今年は特に人気が高く当日にはほとんど満席になってしまいました。お断りしてしまったみなさまには大変申し訳ありませんでした。またプチマルシェでは庄原市高野町から新鮮なお野菜、SATOMACHIセレクトの雑貨、野良道具製作所のギアなどをご紹介しました。

こけ田んぼとは?

こけ田んぼは泥だんごに田植えをし、苔で周りを包んでつくるお家で楽しむ小さな稲作です。程よいサイズ感で水の入れ替えや移動がとても便利です。苗は東広島市の酒蔵賀茂泉の酒米「造賀の山田錦」と、SATOMACHIではおなじみの栃木県上三川町の農家上野さんが育てる「いろいろ米」の2種類の苗から参加者の方に選んでいただきました。

こけ田んぼつくりは、まず3種類の土と肥料に水をかけながらこねてツヤツヤの泥だんごを作ります。コツは泥だんごから割れ目が出ないくらいにしっとりと、でもベチャベチャにならないように作ることです。

次に泥だんごの頭に指で穴をあけ、そこに「田植え」をします。根っこが外に出ないように植え、穴をしっかりとじます。

田植えが終わった泥だんごを、こけのおふとんにのせ全体を包み木綿の糸で巻きつけ密着させます。この時に稲を折らないように巻いていくのがとても大切です。

巻き終わったら一度たっぷりの水につけて、こけ田んぼの中の空気をすべて抜いていきます。これでこけ田んぼは完成です。

ここからはSATOMACHIオリジナル、こけ田んぼに目玉をつけます。目がつくと不思議なことに個性や性格のようなものが現れて色んな表情になります。最後にモールで飾り付けをして世界に一つのこけ田んぼの誕生です。

実りを祈る お田植え神事

そして今回イオンモールのこけ田んぼづくりでは初めて安芸郡府中町の多家神社から宮司さんをお迎えして会場内でお田植え神事を執り行いました。
会場に祭壇を設けていただきこけ田んぼが丈夫に育つようにとお祈りをしていただきました。子どもたちには玉串の奉納をお願いしたのですが真剣に祭事に取り組んでくれ、いつもは賑やかなイオンモールに凛とした空気が流れていました。

最後に宮司さんから、いねという名前は「命の根」から始まっていること、祭壇の真ん中にお米がお供えされているのは、食べ物の中でお米が一番大切なもので、神社のお祭りでは春は田植え時期に稲の実りを祈り、夏は台風で稲が倒れないよう風の神様を鎮める、秋はお米の収穫を感謝する。それぞれの季節のお祭りには稲が深くかかわっていることを教えてくださいました。子どもたち向けのお話とはいえ、大人の自分もとても勉強になりました。

こけ田んぼはここからが本番

こけ田んぼに田植えが終わり、これからはお家で成長を見守ることになります。稲は雨、風に当てると強く育ちますので、外の環境にぜひ慣らしてあげてください。そしてぜひ#こけ田んぼ をつけてSNSで発信してください。皆さんで成長をシェアしましょう。

ご参加いただいたみなさま、多家神社の宮司さん、ありがとうございました。
次回のワークショップは7月30.31日 TAKE-1グランプリを開催します。ぜひご参加くださいね。

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