SATOMACHI/さとまち

街中の自然を味わう仕掛けで、未来を創る。

実際に神楽の衣装を着てみたい。大蛇や鬼、狐を退治してみたい。神楽団の人から神楽を教えてもらいたい。

こんにちは。(一社)旧舞のとびらの西江です。

10月29、30日の2日間開催された神楽体験ワークショップ。いかがでしたでしょうか。

SATOMACHI さん運営のもと、亀山神楽団さんと当法人の計3団体がタッグを組んでの初の試みでした。SATOMACHIさんは主にイベント案内や総合的な運営、亀山神楽団さんは会場設営や舞の指導、当法人はワークショップ内容の企画というようにそれぞれ3団体の強みを最大限に生かしたワークショップでした。

実施してみての率直な感想としては、とにかく胸がいっぱいになり、言語化するのが難しいほどの満足感、達成感を感じられ、私の人生の中で思い出に残る最高の2日間でした。

というのも、今回の神楽体験はある意味、私の小さいころからの大きな夢でした。

生まれてからずっと神楽が好きだった私。

今でこそ、神楽団に入団し、神楽団員として神楽が身近になっていますが、幼少期はもちろん神楽団に入団することもできず、習いたくてもなかなか出来ない状況。

結果、お家の中で神楽ごっこをして神楽への情熱を発散する日々を過ごしていました。

神社での奉納や様々なイベントでは、会場の端っこでくるくる回って真似をして神楽を楽しんでいました。

しかしどこか満足しきれなかった神楽への想い。

実際に神楽の衣装を着てみたい。

大蛇や鬼、狐を退治してみたい。

神楽団の人から神楽を教えてもらいたい。

そのような想いを幼少期ずっと持ち続けていました。

まだまだそんな想いをもっている子どもたちはたくさんいる。

そして、お子さんの神楽への想いを発散させてあげたいけれど出来ずに困っている保護者の方がたくさんいらっしゃる。

じゃあ、実際に神楽団員の方から舞を習えて、衣装を着たり大蛇を触ったりできる、そんな体験ワークショップを開催すればいいんだ!という想いで、今回のワークショップを企画させていただきました。 とはいえ、貴重な土日の時間を割いてまでどれくらいの方にご参加いただけるのか、正直不安な部分もありました。

ところがそんな不安を払拭する多くのお申し込み、最終的には事前申し込みの時点で定員に達してしまい、ご参加いただけない方がいらっしゃるほどでした。

それほどたくさんの方に興味を持ってもらいお申込みしていただき、何よりも当日を楽しみにワクワクしている子どもたちがたくさんいる。

子どもたちを存分に楽しませ、神楽への想いが発散できる最高の思い出にできるよう綿密に打ち合わせし、準備をさせていただきました。

ついに当日。

目をキラキラさせながらお父さんお母さんの手を引きながら会場に来てくれた子どもたち。

目の前には、迫力満点の大蛇やスサノオ。

憧れの神楽団の方々が子どもたちのすぐ目の前にいる。

参加してくれた子の中には、おばあちゃんに作ってもらった手作りの衣装を着てきてくれた子や烏帽子をかぶってきてくれた子もいました。

一生懸命剣を作る姿や見よう見まねで舞を練習する姿。

勇敢に大蛇に立ち向かって退治する姿。

その姿は、保護者の方だけでなく、道行く方々までも笑顔にさせていました。

子どもたちが大好きな神楽に没頭し、全身で楽しむ姿を見て、本当にこのワークショップを開催してよかったと救われる思いでした。

(このレポートを書いている今も当日の様子を思い出して、ついつい目が潤んでしまいます(笑))

アンケートでも、たくさんの「楽しかった」「またやってほしい」の声。

神楽団の皆さんにとっても初めてのワークショップで、ここまで子どもたちに喜んでもらえるんだ、とその他たくさんの新たな発見がありました。

多くの神楽団が直面している「後継者不足」という大きな課題。

この課題を解決するには、次の時代を担う子どもたちに神楽に興味を持ってもらうこと、子どもたちに神楽がしたいと思ってもらうことが最も効果的で最も近道であると信じています。

この手のワークショップは単発で終わってしまいがちですが、当法人はその信念をもって、継続して神楽に触れる体験ワークショップを実施していきたいと思っておりますので、ぜひぜひ次回もご参加いただけると幸いです。

広島には子どもでも神楽が出来る子ども神楽団があったり(今回協力いただいた亀山神楽団さんも亀山子ども神楽を指導されています)、神楽団の練習の見学が出来たりと神楽に触れる手段は割と多くあったりします。

もしお困りの際は、当法人にご相談いただければ最大限お力になりますので、お気軽にお問い合わせくださいね!

最後になりましたが、改めまして、当日ご参加いただいた皆さま、そしてワークショップ開催にあたり多大なご尽力をいただいた関係者の皆さまには、重ねて御礼申し上げます。

また次回、どこかでみなさんとお会いできる日を楽しみにしています。

(一社)旧舞のとびら 西江亜偉斗

ワークショップで誕生したみんなの剣

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