みなさん、今年の夏はどんな夏だったでしょうか。SATOMACHIとしては何と言っても“セミ”でした。
セミの企画を各地でやろうと思ったのは、
- 比治山で実施しているセミの観察会が毎年好評なので、比治山だけだともったいない
- 各地で活動されている方々のことを知ってはいるけれど交流し横のつながりができたら
- 活動されている方々にとっても面白い企画になるといいな
- 近所の開催日程で参加できなかった方も他の日程で参加できる可能性が出る
- 参加してくださる方が地元以外を見るきっかけになったらいいな
というところです。
その想いに、江波山公園で活動する地域の憩いの場「育ちのわ」さん、二葉山で活動する一般社団法人My Japanさん、白潮公園で活動するロク舎さん、平和大通りで活動する一般財団法人ルーテル会ルーテル保育所さんに賛同いただき、比治山公園含め5か所で実施するという「ひろしまセミの観察Session2022」を実施しました。また趣旨に賛同いただき、カルビーフューチャーラボさんと広島電鉄さんに協賛いただきました。感謝です!!!
残念ながら江波山での観察会は雨で中止になってしまったのですが、各地で開催させていただき、開催時期や運営の反省点もありつつ、見えてきたところがありました。
- 各地によってセミの観察のしやすさが違って面白い
- 各地によってセミ以外の生き物の特性があって面白い
- 各地の活動する方の熱量が気持ちいい
- 広島市内はバリュエーションに富んだ自然のシチュエーションがあって面白い
などなど。当たり前のことではあるのですがそれを体感できたというのが今回の収穫でした!!!今回の実体験を受けて、新しい提案もできる気がしています。セミからいろんなことを考えさせてもらった夏でした。
という運営的な話はこれぐらいで各地でのレポートをさせてもらいます。
01|比治山公園|8.5(fri) group:SATOMACHI
https://satomachi.jp/report-parksession-hijiyama-semi2022/
02|江波山公園|8.17(wed) group:地域の憩いの場「育ちのわ」
江波にある『育ちの森保育園』のおひさま広場を中心に毎日江波山に登っているという地域の憩いの場「育ちのわ」さんとご一緒のはずでした。。。残念ながら雨で中止に。あともう少しでしたが雨だと蝉が飛ばないですし泣く泣く。。。またリベンジしないとです。
事前の下見で上田さんと行ってお話をしたのですが、江波山の樹木には蝶々が集まるものが多いらしく、蝶々の観察会をやってみると面白いかもと。いつかそんな企画もできたらと思っています。
03|二葉山|8.18(thu) group:一般社団法人My Japan
二葉山は参道の保全活動などもされている一般社団法人My Japanさんとご一緒させてもらいました。ASAGESHIKIという観光プログラムにも取り組まれていて、広島駅から近く、遠くには宮島も見える二葉山のポテンシャルを引き出しています。地元の方には当たり前の風景もちょっと視点をずらしたりすると物語を感じる風景に変わるんですね。ASAGESHIKI、おすすめです!
セミの観察は、参道をゆっくり登り休憩しつつ、時折説明をしてもらいつつ、金光稲荷神社の奥宮まで行き、景色を楽しんだあと、降りながらセミを捕る流れ。雨上がりのタイミングと木が鬱蒼としているのでなかなか手の届くところに蝉がいなかったですが、セミの抜け殻に加え、アオスジアゲハやハンミョウなど他の生き物や日本最大のシリブカガシの森も観察できました!
04|白潮公園|8.19(fri) group:ロク舎
西日本豪雨災害をきっかけに広島をここから盛り上げたいと始まった「ココから市」に携わる白島のゲストハウスrokuさんとご一緒にさせてもらいました。白潮公園は貴重な干潟とアシ原が残る場所。アシ刈りやアシ舟づくりを行っているあしがるクラブの方からもお話を伺いました。アシでできたストローをいただいたのですが質感も良くて丈夫で。いつかアシストローづくりをSATOMACHIでもやりたいと狙っています(笑)。
セミの観察は、二葉山とは違って平坦な場所なので、最初に説明をしてもらった後は、チームに別れて散策。惜しい展開が連発しつつも、なかなか生きたセミをゲットできなかったですがみんなで楽しみました。川辺が近いせいもあり、トンボが多く飛び回っていて、トンボを捕まえる達人の子どもたちも!!!
改めて気持ちいい自然護岸の残る場所だなぁと感じました。ココから市、おすすめですよ!
05|平和大通り鶴見橋周辺|8.22(mon) group:一般財団法人ルーテル会ルーテル保育所
ゲーンス幼稚園や広島YMCAにも関わって来られた立野さんとのつながりで平和大通り沿いにあるルーテル保育所さんとご一緒させてもらいました。平和大通りの緑地帯は戦後各地から植樹された木々でいっぱいで観察するのも楽しい場所。今回はそこから少し足を伸ばした鶴見橋付近の川辺で観察を行いました。
保育所では日頃セミの抜け殻をとっていらっしゃるとのことで、保育所の子どもたちが集めた大量の抜け殻を見せてもらいました!子どもたちのこういう集中力って面白いですよね。
今回は川辺の土手での観察。保育所の子どもたちは抜け殻を中心に観察し、一般参加の皆さんは自由に観察だったのですが、木々が高くてセミが上の方に止まっていることが多く、みんな見上げる姿勢。なかなか捕まえられませんでしたがこんなに木をじっくりみたのは久しぶりだったとのことも。確かにこんなにじっくり木を見つめることってありそうでないですよね。チーム対抗で抜け殻やセミの数を数えたのですが、真剣な眼差しでセミのオスメスを判断する子どもたちがカッコよかったです。平日でしたがお父さんの参加が多かったのもよかったです!
以上、ひろしまセミの観察Session2022のレポートでした。
改めて身近な場所にさまざまな環境の自然があることが面白いですね。そのおかげでそれぞれの特性に合わせた生き物がいるんですよね。見逃しがちな足元の自然。もっとその特性を見つめて身近な自然を楽しめたらと思います。
来年は7月の末から8月の頭で開催できたらと思っていますのでぜひご一緒しましょう!(忘れないように書いておきます)
企画概要
共催: SATOMACHI(市の業務受託者㈱和大地の運営チーム)・しぜんとひろしま実行委員会・地域の憩いの場「育ちのわ」・広島市(政策企画課)・一般社団法人My Japan・一般財団法人ルーテル会ルーテル保育所・ロク舎
協力: 広島県自然観察指導員連絡会 ,広島東照宮
事務局:株式会社和大地
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