最近、遊んでいますか?

日本では大人が真剣に遊ぶと、「大人気ない」と言われるせいか、なぜか手を抜くのが当たり前と思われがちですが、海外の人は上手・下手に関係なくいつも真剣です。遊び終わった後に喜びが顔に現われていて、こちらも嬉しくなり、年齢に関係なく真剣に遊ぶから「楽しい」を見つけ出せるのかなと気づかせてくれます。
あそび場といえば、もちろんこどもたちのためのものですが、ちょっと考え方を広げて、いろんな人にとっての余白・余裕=あそびがあり、楽しいを生み出す場になるのもあり?こども「も」大人「も」、せっかくならワンちゃん「も」、いろんな人や動物の居場所になるといいかも?と、想像してみたりします。

今回は、「移動式あそび場」を全国につくり、様々な場所であそび場を生み出している星野諭さんをゲストに迎えて、事例などをお聞きしながら、「広島のあそび場をどう育むといいか?」ということをみんなで考え、模索していきたいと思います。
場づくりでは、「きょういく」(=今日行くところ)と「きょうよう」(=今日する用事)が大切だとよく言われますが、こうした居場所と出番(役割・居る理由)の大切さは、もしかするとあそびの場でも同じことが言えるのかもしれません。関わる人たちが広がり、みんなにとって大切な場所となるようなあそび場。そんな新たな広島のあそび場の在り様を、みんなで楽しみながら考えませんか。

今回の企画は、そんなことを思う、互いに違う視点を持つ方々と出会い、新たな景色が見れるきっかけがちょっと生まれたらいいなと思って開催します。比治山公園におけるにぎわいづくり推進その他業務の一環での勉強会でもあり、あそび場に関する知見をみなさんと一緒に深める場になります。
「移動式あそび場」を全国につくっている星野諭さんをゲストに迎え、今回のプログラムは二本立て。月曜の夜にじっくり語り合う「あえるひろしま#05」。火曜・建国記念日はお子さんも一緒にあそびながら比治山公園で学び合う「あそびをまなぼう」を午前中に、午後は「あそび場」を開催します。こどものあそび場をどう育んでいくと良いかを一緒に考えてみませんか?
普段なんでもない場所が、こどものあそび場に変身!

今回のゲストの星野諭さん 通称:かーびーさんは、「すべての答えは、自然とこどもにある!」と考え、移動式あそび場・里山フリースクール・こども若者のキャンプ・防災サバイバルワークショップを展開し、アウトドアで人づくりに寄与する人を表彰するJAPAN OUTDOOR LEADERS AWARD2022で優秀賞を受賞されています。
中でも「いつでも、どこでも、あそび場」にする移動式あそび場を全国に創出し、被災地支援など多岐に渡る社会課題解決に取り組んでいます。プレーカー(車)に様々な素材や道具、玩具や遊具を搭載し、放課後や週末などに、道や駐車場、空き地や広場、森や里などをあそび場や多世代交流の場に変化させる取り組みは、比治山公園でのこれまでの取り組みにも通じ、学びが多いのではと思っています!

被災後にこどものあそび場を支援する活動のように、その時々で必要な場所にあそび場を創出できるというのは、時代の移り変わりが早い現代においてニーズに合っている気がします。そんな全国でのいろんな事例、気になりませんか?
あえるひろしま#05

5回目になるあえるひろしま(実は2024年8月に予定していたのですが台風でキャンセルになりリベンジ開催です)は、星野諭さんに加え、その移動式あそび場に魅かれ、広島県内であそび場づくりに邁進するみやうち冒険あそび場の会の寺本光児さんをゲストに迎えます。全国の事例と同時に、広島の状況もみんなで考えられたらと思います。
今回の和えもの “広島のあそび場の未来”

さらに学びを深めるため、グループセッションで「広島のあそび場の未来」をみなさんと一緒に考えていけたらと思っています。
比治山公園でもあそび場をつくれたらと思っているのですが、基町や寺山など各地にもあそび場があります。さらに他のエリアにもあそび場ができる話も。それらがより充実し、あそび場にこどもが溢れたら面白いなと思います。きっと自由な発想で遊ぶこどもの中から、大きくなって自由な発想で仕事をつくる大人も生まれるかもとワクワクします。
そのためにもあそび場が抱える課題をみんなで考えられたらいいのではないかと思います。あそび場に普段関わる方はもちろん、関わっていない方も一緒に、これからの広島のために何が大切かなどをみなさんとディスカッションできたらと思っています。

今回の会場は、「ポートクラウド」。広島商工会議所の9Fにある原爆ドームを望むワーキングスペースです。そして、ワンドリンク付きの飲み物は、近所のアーカイブコーヒーなどいくつかの豆を用意するのでお好きな豆をミルで挽いて楽しむセルフスタイルのコーヒーとちょっとしたアルコールも用意します。ドリンクやフードの持ち込みシェアも大歓迎です!!
交流会はドリンク&食べ物の持ち寄りでできたらと思います!
あそびをまなぼう
あらゆる場所をあそび場に変えてしまう名人・星野さんとの二日目の午前中は、比治山公園を実験のフィールドとして、あそびをまなぶものに。そして、今回のキーワードは「コラボ」かもしれません。

まずは、星野さんとコラボ。星野さんと一緒に、こどものあそび場をつくるところから始めます。といっても今回星野さんはプレイカーで来広できないので(多忙過ぎて日程を取れず。。。やむなく断念。。。)、シンプルな素材や道具、どこにでもあるようなものを使って、どうやって豊かなあそび場をつくっていくのかを学ぶ場になります。一緒に作業をする中で見えてくる星野さんのアイデアや視点、意識の持ち方などは、話を聞くだけだと気づけないポイントかもしれません。
続いて、こどもとのコラボ。とにかく一緒に遊ぶ、しっかり見守る。少し距離を置いてみるのもいいですが、こどもと同じ目線で一緒に遊んで過ごすことで、普段見過ごしていたかもしれないこどもの視点や感覚を、こどもたちから教えてもらいます。ですのでお子さんの参加、大歓迎です!!!
そして、参加者同士でコラボ。自分たちで感じたことや気づいたことをシェアし合い、よりよいあそび場にするにはどうすればいいかを考えながら、どんなあそび場があるといいのかといったことにも思いを巡らせながら、次回のあそび場づくりへとつなげていきます。
遊ぶこと=手を抜いて適当にすること、ではなく、真剣に向き合うことではないかと思っています。だから、嬉しいし、悔しいし、楽しい。そうした心も、人とのつながりも豊かにしてくれるあそび場づくりを、上手くいかないことも味わいながら、一緒に学びませんか?

そして、午後は一般参加ありであそび場を展開したいと思います!
ランチ|トンカルの鴨葱うどん

みなさんと一緒に冬の終わりの比治山をゆっくり過ごしていただきたいと思っています。プログラム中のランチタイムですが、基本、お弁当やおにぎりなどの持ち込みをしてもらえたらと思います。もしくは、比治山公園内近くのアウトドアカフェ「トンカル」さんにご協力いただき、あったまる比治山でも人気で売り切れた鴨葱うどんを用意してもらう予定です。
あそび場|PLAY PARK

星野さんとのフィールドワークの後は、いつも比治山公園であそび場を担当していただいているみやうち冒険あそび場の寺本さんを中心にしたあそび場です。
自分の責任で自由にあそぶ!
その場にあるものを使ってできると思ったことは何でもやってみよう!
やってみたいことを、やってみたいだけ、やってみよう!
ここは子どもたちが「やってみたい!」と思ったことに挑戦できるあそび場です。こどもたちの「やってみたい」の気持ちを大切にしながら、できるだけ禁止事項をなくした場を作っています。 ここには遊具はありません、サービスもありません。並ばせてあげることもケンカを止めることも基本的にありません。子どもは子ども同士の関係性の中で、自ら成長していく力をもっています。そのためには「あそび」をとことんできることが大切です。

あそびに熱中し、自分の世界に入り、自分だけの物語を生きていく中でほかの人や自然や生き物と心を通わせ、五感をフルに発揮して外の世界にふれていく。そんなゆったりした時間を持ってほしいと思っています。
ここには、「○○体験」や「○○をしよう」といったイベントはありません。そのかわり、それぞれがやりたいことを時間を気にせずやることができます。友達と走り回ってもいいし、火をつついてもいいし、何か工作をしてもいいでしょう。あそび場だからあそばないといけないということもありません。昼寝をするのもいいですね。

「ケガと弁当は自分もち」
「自分の責任で自由に遊ぶ」
このコンセプトにご理解いただける方はぜひご参加ください。
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SATOMACHI/さとまち
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