SATOMACHIが稲作をさせてもらっている「棚田 大山千枚田」は、毎年秋~冬にかけての2ヶ月半、日暮れとともに姿を変えていきます。棚田の縁に沿ってLEDライト10,000本が灯りはじめ、美しい景観が映し出されるからです。
今年は、新型ウィルスの影響で田植えは棚田保存会の方々で行われたため、春の田植えはできませんでしたが、この棚田のあかりの準備に参加できましたので、まずは、秋から冬の大山千枚田の景色をお楽しみください!
秋の大山千枚田 収穫後~彼岸花の咲く季節に~
収穫が終わって1ヶ月、収穫後の二番穂と雑草で田んぼは
草が生い茂っている状態です。
この日は、保存会の方と田んぼのオーナーで、「棚田のあかり」の準備、LEDキャンドルを立てるために田んぼの縁に沿っての草刈りです。
静寂な光の中で…10月13日からスタートした「棚田のあかり」(~1月4日まで)
大山千枚田は、日本の棚田100選の一つで375枚もの棚田が高低差100メートル、東西は600メートルに渡って連なっています。そこに、10,000本のLEDキャンドルが置かれ6,000本が15分ごとに橙・青・緑・紫と4色に変化していきます。
街中のイルミネーションとは違う静寂な空間に灯される明かりは、とても幻想的。
里山に暮らす人たちが守り続けてくれた日本の原風景をこれからもずっと…
最後に、春から冬の里山の風景を昨年の写真もあわせてご紹介
冬の里山は、どこか寂しさを感じますね。
百人一首でも読まれていたなと、
「山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば」
つまり、「山里は、ことさら冬に寂しさがつのるもの。人の訪れもなくなり、草木も枯れてしまうと思うから。」
今も昔も変わらない日本の原風景。でもそこに、現代のイルミネーションの技術が合わさり、里山のちょっぴり寂しい冬景色も、こんな幻想的な空間に変わっていくのだと感じました。
古き良き日本の伝統・文化を守りながら、現代技術を上手く取り入れた新たな里山の暮らしがここにはあるように思います。
街中のようなきらきらとしたイルミネーションではなく、真っ暗になった里山に静かに灯るLEDキャンドルの光は、そこにいる人をあたたかい気持ちにし優しく包みこんでくれる、そんな感覚を覚えました。
そして、この静寂な空間の中に佇んでいると自然と心にゆとりが生まれ、この1年を振り返るとともに、これから迎える新しい年を生きるエネルギーをこの大自然からいただいた気持ちになりました。
「棚田のあかり」は2020/10/13~2021/1/4まで、17時頃から20時30分ごろまで毎日行われています。
(12/20時点での情報です。棚田倶楽部や天候状況により変更になることもございますので、HP等でご確認くださいますようお願いいたします。)
この時季にしか出会うことがことのできない「幻想的な棚田の風景」を観にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
大山千枚田「棚田俱楽部」では、棚田オーナーを募集しています!
稲作のある暮らしをしてみませんか。きっと今まで知ることのなかった新しい世界を感じるきっかけになると思います。
NPO法人大山千枚田棚田倶楽部|https://senmaida.com/