SATOMACHI/さとまち

街中の自然を味わう仕掛けで、未来を創る。

食育フォーラム#わたしになるごはん @八王子市立浅川小学校

10/27(土)、今春「こけ田んぼ」を実施させていただきました八王子の浅川小学校に行ってきました!校門では、稲刈りが終わった「こけ田んぼ」が迎えてくれました。なんだか嬉しいお出迎えに思わず「ただいま!」そんな気分でこの日の午後がスタートしました。

楽しみながら健康な体に…

さて、今回浅川小学校を訪れましたのは、食育フォーラム「わたしになるごはん」のお話を聞くためでした。
フォーラムは、西邨マユミさん(マクロビオティックを提唱し、マドンナ一家のパーソナルシェフを務め、ブラッド・ピット、ミランガ・カーなど様々なセレブに食事を提供)、長谷川理恵さん(モデルでビーガンシェフ)、岸紅子さん(ホリスティックビューティ協会会長)の3人のゲストによって進められました。
3人の共通するところは、皆さん「食」を大切にしているということです。
西邨さんはご自身がマイナーなアレルギーをお持ちで、マクロビオティックと出会い食生活を変えたことで体質が良い方向に変わっていったそうです。
長谷川さんもお子さんがアレルギーだったので、マクロビオティックを取りいれたことで改善がみられ、今は「ビーガンパティシエ」としてご活躍中。
岸紅子さんも社会に出て起業されて、寝る間もなく働き続ける日が続き次第に体に異変が起きてきたとのこと。そんな時、学生時代に出会った、自己治癒力・自然治癒力を高めるような治療法=ホリスティック医療を思い出し、ご自身の体も本来の形に戻さなければ…と思い、症状を緩和するために、漢方、アロマ、ハーブ、あらゆる自然療法を試みたそうです。そのかいあってか、少しずつ免疫がアップ!体の改善がはかれたようです。
体調が整うと、気持ちも前向きになるので、心身ともに健康でハッピー!
楽しみながら、ハッピーな食生活を実践していらっしゃる3人の方のお話を聞いていると、自分にもできるような気がしてきて、講演会が終わるころにはやってみよう!という思いになっていました。

まずは、できるところから!

食物アレルギーやアトピー、他にも様々な体調不良などを感じて生活している方が多い現代。その原因はさまざま…でも、今の食生活を振りかえることで、少し改善されるような気がしました。
今回のテーマ、「わたしになるごはん」。つまり、「体は食べ物によってつくられている…。だから、食を見直すことで、体調の改善を図ることが出来る!」その通りなんです。言ってしまえば、あたり前のことなんです。
ただ、「やってみたい!」という気持ちに心動かされたのは、今回の講演会は学問的な難しい視点からではなく、パネラーの方々が日々の生活の中で、楽しく実践している事を熱く語ってくださったからだと思います。

「砂糖」の話……
甘いものが体に悪いのではなく、白い砂糖が良くないと西邨さんはおっしゃっていましたね。なぜなら、精製されてミネラル分がほとんど残っていないからです。白い砂糖が良くない、というのは私も何度か耳にした言葉ではありましたが、なぜなのかよく理解していなかったんです。話を聞けばなるほど…と納得できます。では、ミネラルが豊富な砂糖というと、黒糖・てんさい糖・きび砂糖など。そして、今回私のアンテナに一番ひかかったのは「米飴」でした。
「米飴」の歴史は古く1000年以上前から存在していたともいわれているそうです。米と麦芽を投下させて作る甘味料で、砂糖が高価で貴重だった時代には「庶民の甘味料」として広く親しまれていたそうです。甘さは白砂糖の半分以下で、自然な甘さと穀物由来の風味が特徴とのこと。(出典:https://style.vegewel.com/ja/komeame/)

稲作文化をもつ日本で、米飴が庶民の甘味料だったのも納得。
今回、昔の生活を知るということは、ある意味とても大切なことだと感じましたね。

発酵食品の話……
世界にはいろいろな発酵食品がありますが、特に和食には発酵食品がとても多いことを改めて認識しました。
味噌・醤油・納豆・甘酒・ぬか漬け等々他にもまだまだたくさんあります!
パネラーの岸さんは、お味噌づくりの達人でいらっしゃって、年間でも数十キロのみそを仕込んでいるとのこと。そして、みその仕込みは、人数が多ければ多いほどおいしくなるそうです。みんなでつくるお味噌…作っているその場の雰囲気も楽しいでしょうし、大勢の人の手によって仕込まれたお味噌は、格別な味に仕上がるのでしょうね。お話を聞きながら、この冬手作り味噌を仕込んでみたくなりましたね!!

豊かな暮らしを求めて…

パネラーの皆さまも様々なところでご活躍されていて、多忙な日々を送られていらっしゃいますが、ご自身の生活スタイルに合わせて、潤いのある暮らしをしていらっしゃるなぁ、と感じました。「食」は体をつくるものだからこそ、忙しくてもそこは手を抜かない…いや、手を抜かないどころか、ひと手間かけることで食生活を楽しみ、健康な体を作り、日々の暮らしを充実させているそんな風に感じられました。それが体に良いということを実感していらっしゃるからなのでしょうね。

昔から伝わる日本人の暮らしは、一見地味で質素…。そう感じるのは、一つの素材を無駄にすることなく、最後まで工夫を凝らし使い切るからなのかもしれません。でもそれは、日本人の暮らしに「モノを大切にする心」「モノに対する感謝の気持ち」が根付いていたからなのだと思います。
「稲作」だって、お米を育てるのが一番の目的ですが、米を収穫した後の藁は草履・傘・蓑・かご等々、いろいろな生活用品に活用されていました。もみ殻も燃料や保温材、ぬかはぬか漬けや油として。

物が豊富で、情報があふれている現代社会の中で生活していると、ついつい便利なもの、時短を求めがちですが、せわしい現代だからこそ、昔から伝わる日本の暮らしを振り返り、今の時代と融合させられる”良き生活文化”は子どもたちに伝えていきたいなぁ、と今回のお話を聞きながら感じました。
毎日は、難しいかもしれないけれど…、週に一度からでも、日ごろの食生活を見直し楽しみながらできる「体にやさしい生活」を心掛けたいと思います。楽しみながらそうした暮らしができるようになると、自然と体が求め、週一が週二に増えていくと思うんです!
「食」が「わたしをつくる」…このことを心にとめ 本当の意味での「こころ豊かな暮らし」を過ごしたい・・・あらためて思いましたね。自身の生活を振り返る良いきっかけでもあり、とても充実した講演会でした。

浅川小学校校長 清水先生、ゲストの皆さまありがとうございました。

 

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