SATOMACHI/さとまち

街中の自然を味わう仕掛けで、未来を創る。

庄原の塩桜|おばあちゃんの手摘み八重桜花の塩漬け

春のお菓子やお料理に使われる桜花の塩漬け。それが広島県庄原市で生産されているのをご存じですか?

塩桜STORY

全国的にも塩漬けに使う桜は大島桜という八重桜で、この系統の桜でないとあの独特な香りが得られないこと、葉が食べやすいことで選ばれています。庄原では主に関山(かんざん)という大島桜を親にもつ品種が使われています。花の色はソメイヨシノのような可憐な桜色ではなく濃い桃色といった印象です。

庄原市で80歳近いけれど元気なおばあちゃんのお二人が、それぞれの場所で咲かせている桜で作っておられます。10数年前、庄原市商工会の商品開発セミナーで着想を得て、塩漬けに最適な桜の木を購入し生産を始められました。が、ひとことで片付けるには大変な手間と時間がかかっています。

桜花の塩漬けの作り方

まずは花を摘む目安。塩漬けに重宝されるのは蕾と花、花は八分咲きがよしとされていて毎年5月のゴールデンウィーク前後なのですがこのタイミングを見計らうのが大変、お天道様とにらめっこの日々が続きます。

そしていざ花摘みの日になると、高い木に梯子をかけて摘み取っていきます。この作業が高齢なお二人には危険な作業で「いつまで続けられるか…」という悩みの種のひとつです。
摘み取った桜花は水につけて汚れを落とします。「桜は、見た目はだけど結構汚れていて、その汚れを落とす作業を怠ると不良品になってしまうし、摘み取ったその日のうちに汚れを取らないと花がしおれてしまって塩漬けにできない。スピード勝負です」

一度仮漬けといって短期間塩漬けをした後一度洗い流します。その時も汚れを落とすことが大事だそう。「見落としてる汚れがあるからね」洗い流したらいよいよ本漬けです。
塩と色止めにクエン酸や梅酢を加えて漬けこみます。これを1年寝かせてはれて皆さんの手に届くものになります。

おばあちゃんと一緒に塩桜づくりしませんか?

ここまで書いてお気づきの方がいらっしゃると思いますが、これすべてが手作業で行われています。そろそろ止めようか…という気持ちも分かります。実は高野町のおばあちゃんは桜花の塩漬けづくりが大変なのでつくるのを辞められておりました。ですがおばあちゃんのされてきた取り組みや立派な八重桜をそのままにしておくのはもったいなく思い、SATOMACHIでお手伝いさせていただくことになり、2021年は塩桜づくりを手伝わさせてもらいました。

今年も塩桜づくりのお手伝いをさせてもらう予定です。

そこで、庄原の塩桜・花摘みサポーター募集!です。

ご興味のある方はこちらをチェックください。

花摘みサポーター募集はこちら

 

塩桜RECIPE ひと手間仕込みで、ラクに華やかに。

塩桜でさくら酢を作ったり、塩抜きしたり、最初にひと手間かけておくことで、簡単なアレンジレシピも楽しめます!ぜひいろいろトライしてみてください。

【ひと手間①】さくら酢 あわせ酢を作っておくと、便利ですよ

作り方|お酢に砂糖を加えて混ぜる。砂糖が溶けたら桜を入れて花が取れないよう軽く混ぜ合わせる。保存容器に移し替えて冷蔵庫で保管する。

材料|桜花の塩漬け…35g  お酢…60g  砂糖…40~50g(お好みで)

【さくら酢アレンジ①】桜のちらし寿司 ショートバージョン

炊きたてのご飯を茶碗によそい、ティースプーン1杯のさくら酢を混ぜてお好みの具材を載せる。以上!

【さくら酢アレンジ②】桜のちらし寿司 ロングバージョン (材料2合分)

〈材料〉

  • さくら酢…50g~60g
  • お米…2合
  • しいたけ…2枚
  • タケノコ…1/4本
  • だし汁① 白だし…大さじ3/水…1カップ
  • エビ…7尾程度(お好みで
  • 酒…適宜
  • 片栗粉…まぶす程度
  • 菜花…6本程度
  • 塩…ひとつまみ
  • 卵…1個
  • だし汁…大さじ1
  • 砂糖・塩…少々
  • 片栗粉…小さじ1/2

〈作り方 下ごしらえ〉

  • 米|炊飯器で炊く場合は酢飯の線に水を合わせて炊く(少し少なめの水で)。
  • しいたけ・タケノコ|それぞれ食べやすい大きさに切り、だし汁で煮含める。
  • エビ|殻をとり、背ワタをとったらお酒と片栗粉で洗ったあと水で流す。だし汁でさっと煮る(煮すぎると固くなるので注意)
  • 菜花|束ねてあるものは水にあけて広げると元気になります。茎と葉を分けておくとゆでムラができにくくなります。沸騰させたお湯に塩を入れ(ひとつまみ)茎の部分は20秒程度、葉の部分はさっとくぐらせる程度にゆでる。茎の部分は細切りに 蕾は長めに残しておく。
  • 卵|錦糸卵を作ります。ボウルに卵を割り入れ、ほぐしたら合わせた調味料を入れ、油を引いたフライパンで焼く。薄く仕上がったら千切りにする。

したごしらえができてお米が炊けたらさくら酢と合わせ、しいたけ、タケノコ、菜花を合わせる。お皿に盛り、錦糸卵とエビ、お好みで塩抜きした桜をのせたらできあがり。

【ひと手間②】塩桜の塩抜き

たっぷりの水で塩を抜く (15分程度、味見してお好みの塩加減になったらざるに優しくあけましょう)。花びらがまとまっているので優しく箸などでほぐすと広がり、花の美しさが出てきます。

【塩桜の塩抜きアレンジ①】花見だいふく/花見アイス

雪見だいふくの上にのせたり、アイスクリームのあしらいにのせるだけ。これだけでも春らしさがでて可愛いです。

【塩桜の塩抜きアレンジ②】花見酒

塩抜きした桜を焼酎のお湯割りに入れて花見酒はいかがでしょうか?香りがいいですよ!

 

塩桜から生まれた品々  塩桜の新たな広がり

自分たちで作った庄原の塩桜を使って2022年も商品開発をしていただきました。今年の塩桜は、色が華やかでとても香りが良いのでぜひ味わっていただけると嬉しいです。

楠木町にある「やせうまだんご汁とおやつ 日日花」さんで桜のケーキとして出していただいたり(4月末ぐらいまで)、江田島にある「しまのぱんsouda!」さんで桜のスコーンとして出していただいたり(4月末ぐらいまで)、江津市にある「石見麦酒」さんで桜の濁酒として出していただいたりしています(なくなり次第終了)。

やせうまだんご汁とおやつ 日日花  広島市西区楠木町3-16-1 https://www.instagram.com/nichi2ka/

しまのぱんsouda!  江田島市大柿町大原1637-1 https://www.instagram.com/souda_pantabeyo/

石見麦酒  江津市桜江町長谷2696 http://www.iwami-bakushu.com/

 

庄原の塩桜  おばあちゃんの手摘み八重桜花の塩漬け

庄原の塩桜を日々の暮らしの中で使いやすいように小分けにしご提供しています。40gほどで桜湯や桜のちらし寿司などを気軽に楽しんでいただけます。SATOMACHIのイベントなどでお買い求めいただけます!

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