多彩なサクラに囲まれて。桜とふれあい、桜をまなぶ。|“さくらとひろしま2021”@イオンモール広島府中(3/20,21)

こんにちは。satomachiコーディネーターの岡本です。桜の開花宣言は広島が一番、なんていう驚きのニュースから始まった今年の桜の季節。例年より早い開花でしたが、みなさん、楽しまれていますか?久しぶりのイオンモール広島府中でのSATOMACHIワークショップは、会場を1階のスターギャラリーに移し、多彩な桜に囲まれながら、さまざまな桜の楽しみ方を満喫しました。その中の一つが、“さくらと暮らす”をテーマにした、桜守(さくらもり)の正本さんのお話でした。

桜を知れば、もっと桜が好きになる。

桜守の存在を知ったのは、たぶん大人になってからですが、この言葉を聞いたとき、とてもカッコよさを感じたことを覚えています。防人(さきもり)や灯台守(とうだいもり)など、「○○もり」の人が持つ、なにかを「守り抜こうとする使命感」に心惹かれたのだと思います。ましてや、守る相手は、人ではなく、桜。話を聞く前から、心が浮き立ちました。さて、ショッピングモールの中に敷いた畳の上に座り、桜の盆栽に囲まれながら、桜守の方から桜について学ぶという不思議な空間は、参加した人たちをリラックスした雰囲気で包んでくれました。

桜守・正本さんから学ぶ、桜につき添う知識と心。

桜守の正本さんは、樹木医であり、造園業を営みながら、宮島などで桜守活動を指導されていて、この前の日にも宮島に行って手入れをしてきたとの話がでました。春にわたしたちが毎年身近なところで桜を楽しめるのも、こうした桜守の方たちのおかげなのだと、感謝の気持ちがしぜんと湧きあがります。

「桜は何種類くらいあると思う?」「花びらは何枚あるか知ってる?」など、基本的な質問を投げかけてくる正本さん。「えっと、???」となりながら、桜はよく見ているつもりだけれど、実は桜のことはよく知らないことに気づかせてくれます。ちなみに、桜と言っても500~600種類もあり、広島市東区の広島県緑化センターでは60種類くらいは見られるんだそうです。またよく知られているソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラを交配させてできたらしいのですが、「これがエドヒガンで、これがオオシマザクラです」と、お母さんとお父さんである桜の実物を見せてもらいながらの説明は、思わず引き込まれます。

花びらについては、5枚くらい?とか思っていると、それは一重(ひとえ)で、6枚以上の「八重(やえ)」、さらに100枚以上の「菊咲き」と花びらの数によって分類され、色もピンクだけではなく、緑色の「御衣黄(ぎょいこう)」といった種類もあるなど、どんどん桜の世界が広がります。ピンク色と思っている桜も、その色は紫外線の影響で、紫外線に当てないと白く育つのだとか、次から次へと知らなかった桜の生態に触れ、大人だけでなく、こどもも思わず「へぇー」と言いながら聞いていました。

30分というお話の時間はあっという間に過ぎていきましたが、その中で印象に残ったのが、「手入れの大切さ」でした。

「桜は、自分で生活環境を選ぶことができません。人間が手を入れて暮らしやすくしないと」

その優しい語り口の裏には、桜を取り巻く現状がありました。桜は根がとても重要で、土が硬く栄養不足だと根が伸びず、木も成長できないのですが、密に植えてしまったり、人が土を踏み固めて、成長を阻害し、病気になりやすくなってしまうといったことがよくあるそうです。桜が永く生きるのも、短命で終わるのも、私たちの心持ちと行動一つで変わる。そんなことを教えてもらってからは、正本さんみたいに専門的な知識や技術を持って守ることができなくても、ただ見て楽しむだけでなく、桜守の気持ちと視点を持って、桜をいたわりながら上手に楽しむ。微力ながらそんな自分にできる形で桜を守っていきたいと思うようになりました。

ウチで楽しむ6種の桜の盆栽

SATOMACHIでは、春の定番となりつつある、桜盆栽づくり。6種類の中から自分の好きな桜を選び、さらに器も自分の好みで選びました。もちろん講師は、庭能花園の着能(ちゃくのう)さん。小さな器の中に、自分の思う小さな世界を、思う存分つくりあげました。

桜盆栽とセットで楽しめる、ミニ畳づくり

桜盆栽はもちろん、自分の大切なものを飾るのに、特別な雰囲気をつくってくれる、ミニ畳。「畳はもともと結界を意味した、神聖な空間だったんです」など、講師の内藤さんが畳にまつわる話をしてくれながら、自分で選んだ畳表(たたみおもて)・縁(へり)を使って、My畳をつくりました。

クラフトペーパーでつくる桜型たき火台”野桜”

「廿日市市の木が桜なので桜型にしました」という廿日市市在住の野良道具製作所さんのたき火台(写真:上)。こちらの販売もしていましたが、いろんな形で桜を楽しんでもらたいと考え、クラフトペーパーで桜型のたき火台をつくってもらえるコーナーもありました。

家に帰っても春や外が楽しめるプロダクト

今回のSATAOMACHIワークショップは、ここだけでなく、家に帰ってからも楽しんでもらえるようにと、春やアウトドアを楽しめるいろいろなプロダクトをご用意しました。

こちらは、桜の塩漬け・いろいろ米・ひろしまクラフトビール”煌めき”。

盆栽やミニ畳は、ワークショップだけでなく、販売もさせていただきました。

野良道具製作所からは桜型たき火台以外にも、野良スティック(メタルマッチ/ファイヤースターター)や野良ばさみも。(野良道具製作所のオンラインショップはこちら

イベント概要

講座 日程:3月20日(土祝)のみ

[さくらと暮らす]
時間:14:00~14:30 ※終了後、相談会も開催
費用: 無料

◆ワークショップ 日程:3月20日(土祝)、21日(日)

[桜盆栽づくり]
時間:(1)10:30~ (2)14:00~(3)16:30~ ※20日(土祝)の(2)はお休み
費用: 参加費1,000円、材料費2,000円、器代500円〜
※子ども価格:参加費500円、材料費1,000円、器代500円〜

[ミニ畳づくり]
時間:(1)11:30~ (2)15:30~
費用:参加費500円、材料費500円

[野桜クラフトペーパー]
費用:無料
お申し込み:随時受付

運営:SATOMACHI
協力:内藤畳店/庭能花園/野良道具製作所/みずえ緑地株式会社
お問合せ先: SATOMACHI/さとまち info@satomachi.jp 090-3918-1211(担当:和田)

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